テレグラム、1日で7000万ユーザー獲得 FB大規模障害受け

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暗号化メッセージアプリ「テレグラム(Telegram)」の創業者パベル・デュロフ氏は5日、SNS大手の米Facebookの大規模な障害を受けて、テレグラム(Telegram)が1日で7000万人のユーザーを獲得したと明らかにした。

テレグラム(Telegram)とは、そもそも「電報」という意味を持つ、インスタントメッセージサービスだ。2013年に公開されたテレグラムは、その匿名性の高さと通信速度の速さから2020年4月時点で月間アクティブユーザー4億人超えるほどの成長を遂げている。テレグラムは、LINEのようなチャットアプリの1つだが、広告が表示されない。テレグラムはロシア最大のSNSであるVKを創始したロシア人のドゥーロフ兄弟によって作られた。VK運営時のロシア当局からの扱いの経験を得て、テレグラムを創設された。

テレグラム(Telegram)は、仮想通貨の情報収集プラットフォームとして非常に有用だ。テレグラムでは暗号資産(仮想通貨)関連のニュースが日々流れている。暗号資産(仮想通貨)ごとにチャンネル登録ができるので、トレーダーなどが暗号資産(仮想通貨)の情報を集めるのによく利用している。

テレグラム人気の理由は徹底したセキュリティー対策だ。

メッセージを暗号化できるほか、シークレットチャットモードを使えば、一方がメッセージを削除すると、相手のチャット上のメッセージも削除される。また、時間設定をすれば、一定の時間で自動的にメッセージを削除できる。さらに、ログアウトすれば、メッセージは消える。同じアカウントでも、別の端末では、チャットを見ることができない。

デュロフ氏は、「テレグラムは昨日、登録ユーザー数とユーザーアクティビティーが記録的に増加した」と述べた。 これは、フェイスブックと同社傘下の写真共有アプリ「インスタグラム(Instagram)」、メッセージアプリ「ワッツアップ(WhatsApp)」が4日7時間アクセスできず、何十億ものユーザーに影響を及ぼしている可能性があるためだ。 

調査会社センサータワー(SensorTower)によると、テレグラムは米国の無料アプリダウンロードランキングで56位から5位に上昇した。 特に旧ソビエト連邦やイランではユーザーが多く、個人間のメッセージ交換に加えて、情報やニュースを共有することができる。 

セキュリティーが高く、通信速度が速く、広告ストレスがないことから世界に人気が広がったテレグラムだが、消費者を開拓したい企業にとっては、一斉に多くの人にプロモーションできるツールとして有望になっている。海外でのキャンペーンのひとつとして、検討すべきアプリだ。